民科
歴史学の本の校正。どこまで赤をいれるのか。かなり悩む。軽快に進んでいたようだが、見直しをすると、字下げの見落としを拾ったりする。
民科歴史学部会というのが出てくるのだが、実は、死んだ父は、若い頃、自然科学部会に入っていた時期がある。証拠品は画像の葉書。BSへ行くうんと前。そんな人間が大阪府立工業奨励館から、BSになぜ行ったのか、母に聞いてもはっきりしない。民科にいた人間にあの会社が住みやすいところとは思えない。
母の話で判断する限り、父をそれほど左とも思えない。妙に坊ちゃん風をふかすところがあったようだから。あ、「左翼運動」? やってませんね。ひところの、NHKの連続テレビ小説だと、あの時代の旧制高校生や大学生は、みんな左翼ということになっているが、竹内洋が指摘するように、それはかなり事実と違うようだ。
戦時中に学生生活を送っていて、同じ下宿にいた東京農大の学生が検挙されたのを見たというが、これも母の聞いた思い出話。ただ、あの時代の生まれの人間は、科学方法論に凝るらしく、ポアンカレやリッケルト、果てはレーニン(『唯物論と経験批判論』の戦前の岩波文庫)までいちおうは蔵書にあった(本当に読んだかは知らないが)。
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