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2012年9月22日 (土)

2011年の仕事(補足)

久々にこのブログに手を入れた。ながらく放りっぱなしにしていたので、さびしい限り。もっとも、自分の動静を、見も知らぬ他人に報告しているのは警戒心皆無といわれ、記事の作成をためらったのだが。
・安田浩『近代天皇制国家の歴史的位置――普遍性と特殊性を読み解く視座』
明治時代、母方の曽祖父は「区長」を務めたことがあり、叔母はそれがちょっとした誇りらしい。叔母と話したとき、たまたまこの本に話が及び、「そういう仕事が明治時代にあったよね」と返したら、えらく誇らしげだった。もっとも、「町村制56条」に基づく行政の末端機構にすぎず、要するに、団地の自治会の役員みたいな部分があり、そのことを説明しだすときりがないのだ。
もっとも、詳しいことを言って失望させても何も意味がないのでそれ以上は言わなかったのだが。

・二宮厚美・新福祉国家構想研究会編『シリーズ新福祉国家構想1 誰でも安心できる医療保障へ――皆保険50年目の岐路』
これは、えらく大きいもののように思ったが、出来上がってみるとそれほど大部ではなかったし、それなりに、バランスもいい。『EU労働法政策雑記帳』で取り上げられ、アクティベーション型政策のほうがいいのでは? と評されていて、このあたり論争が起これば生産的だったのだが――。

2012年6月 8日 (金)

京都の仕事

6月3日に京都の仕事(J. S. ミル)発送。デフォウの時よりははるかに無駄な力は入れずに仕事ができたが…。しかし、昨年分(原稿整理)については、あれはなんだったの、ということになる。今少し落ち着いて見本をもらった段階からつめておくべきだった…。

今回の仕事している間に吉田秀和の訃報を知った。

2012年5月 4日 (金)

突風仕事

校正を送る。筑豊産炭地での労働者生活に関する調査。
――公営住宅が充実していることで保護受給者層が息をつけることは大きな問題だろう。鉄筋マンション暮らしの老人が飢死して発見されることが東京ではよくあるが、これは、保護→条件として鉄筋退去→とても耐えられない→そのままでいよう→…餓死 というコースをたどるからだろう。筑豊の場合1万5千円程度の家賃(住宅補助に等しい)で鉄筋に住んでいるからどうにか助かっているのだろう。しかも3DKである。「西ヨーロッパの福祉国家なみの住環境」。

――失業対策事業こそ優良な雇用だったという逆説がある。官のほうからは当然、違う意見があるわけだろう。失対事業の廃止についての経緯を扱った良質のドキュメントがあれば読みたいのだが。

しかし、時間が足りない。突風仕事は当分二度と受けられない。少なくともここはダメという範囲を決めて、一日時間も決めないと、サービスをしているようで結局は不良品を生産してしまうことになる。

2012年3月28日 (水)

デフォー論初校発送

デフォウに関する初校26日、あらかたを発送。かつて、大塚史学の「経営者ロビンソン・クルーソウ」に、ファン的心理で!ついていっていた時の自分がおかしく思える。落合幸二『ロビンソン・クルーソーの世界』に対する感動も(働きながら「作品」を形作っていったことへの共感は残るにしろ)、今となっては同じことが言える。

池田浩士の大塚批判(インディアス群書の別巻に収録された「ふたたび発見された世界」に衝撃を受けていた私の方がおぼこというか、「オクレテイル」というか、要するに、不勉強だったのだ。書棚を見てみると『近代イギリス史の再検討』(御茶の水書房)があり、奥付が1972年。つまり高校生時代から論争はあったわけ。やれやれ。大塚史学批判は何度か繰り返されたが、戦後すぐの病みあがりを袋叩き(今で言えばフルボッコ)にした批判とちがって、70年代からのものはかなりやはり意味があったといわざるを得ない。こういうことも、学校というものと縁がなくなってだいぶたってから、初めて冷静に読めるようになる。冷却期間が長すぎるが。

2011年12月26日 (月)

約物地獄

1.京都からの仕事がやっとひと段落。原稿整理終わる。ことしもクリスマスを祝えず。信徒として相当まずい。
パーレンをどう処理したらいいかがわからず、こちらも方針を出したり取り消したりで、ひょっとして私自身「回避性人格障害」でないかとぞっとする。こんな騒動はいい加減にしないと後々苦しくなる一方だろう。デザイナやDTPオペレータが印刷所にもいるはずである。尻尾(原稿整理)が胴体(編集、印刷)を振り回すような愚を演じてしまったが、絶対に避けるべき。

ただ。勉強にはなった(「無知の知」という意味で?)

■パーレンの訳語である括弧がまさに括る弧であることからもわかるように、何を括るかでパーレンのスタイルは決まるのが本則。英文をくるめば英文用に、これが本則。
長尾伸一『ニュートン主義とスコットランド啓蒙』は、どうも和文に対する但し書き以外はスタイルを欧文にそろえているらしい。
■ただし、和洋混じると和文に揃えるケースがあるのは事実で日本労働研究雑誌はそちらでやっている。労働行政の報告や国内の労働法のように、欧文文献がほとんど出てこないがそうだし、海外労働法の紹介のようなケースでもこの雑誌はそちらで通している。純然たる欧文が続く箇所でも和文に寄せている。
■英米の書籍の影響で、引用のあとを下げないのも当惑する。たしかに藤原保信『近代政治哲学の形成』(早稲田大学出版部)でもホッブズからの引用のあと「このようにして」と引用を締めるときは天付である。これはわかる。「~という」と同じなのだ。だが、今回、本当に天付の必要があるのかしら、というのもある。

ひどい間違いをしているのかもしれず不安だがこれ以上、いじりようがないだろう、というところ。試験で言うと、「はい、ペンを置いて」というわけ。

2011年10月30日 (日)

無理はするものではない

紀伊田辺行を挟んだことで調子が狂った――。
いつも仕事をさせてもらっているところからの講座ものの第1巻だが、あまりいい状態で終われなかった。

今月上旬にゲラをもらってすぐにはじめて序章+4章中、2章の中ほどまでは早い時期に表記のピックアップまでしていたが、なぜかこれを出すのを遅らせてしまい(全部みてからにしようと考えたらしい)、結果、手戻り多く、20日かかっている。恥ずかしい。赤塚不二夫のマンガなら、ここで、両足を車輪にして逃げ出せばいいのだが、現実はそうとはいかない。

欲をかいたからだなどと説教される人がいるかもしれない。力量以上の仕事を抱え込んであっぷあっぷというのではないからよけいにくやしい。人を回して何円という仕事しているのではない以上、今度の帰省はえらく高いものについたようだ。

2011年6月29日 (水)

教育もの2冊

シリーズの完結のあと、職業教育もの、ということで、『専門学校の教育とキャリア形成――進学・学び・卒業後』を担当。これも無事刊行が済んでいる。

6月に入って、やはり教育ものの仕事を一本いただき、20日にゲラと原稿を最終発送。えらくちゃっちゃっと進んだのは21日に、例の大腸内視鏡が控えていたからで、こちらも検査結果は良好。ほぼ寛解状態。検査後に劇症になったりというようなこともなく、好調。

『高度成長の時代』が完結・受賞!

放置していたブログだが、若干追加。いずれ根本的にリニューアルしなければならないが。

大月書店の『シリーズ 高度成長の時代』は全3巻が2011年3月18日付でめでたく完結。しかも、すぐれた歴史学書に与えられる、「田中浩記念《光る風・歴史図書賞》大賞」を受賞したことを担当の編集者さんからメールで4月に教えていただく。自分の校正した本が受賞するのは、読売の『20世紀の日本』以来。校正者としてはやはりうれしい。版元サイトで見ると、完結を記念して7月16日に合評会が、聖心女子大で行われるとのこと。

2009年10月19日 (月)

仕事の話を少しだけ

仕事の話を少しだけ。歴史人口学も社会保障法体系も無事出版されていた。
9月中旬に短期間の通いの仕事があり、今度の仕事は俳句。久しぶりのオール縦組・人文系。

もともと、短歌にくわしい――実際は少しかじったことがある程度のつもりだが――ということで、回ってきた仕事。ゲラを見てみると俳句だったがそれはそれで面白い。三枝昂之や藤井貞和の文章の再校赤字引き合わせと素読み。ふと見ると同じ組合のSさんが、佐藤佐太郎『短歌清話』の広告の校正をやっていた。

2009年6月21日 (日)

校正、しています。

校正は……しています。

・5月後半から6月中旬まで、社会保障判例大系のしごと。最後のところでいつもの念校とぶつかって、遅れる。あとニ、三日早ければと後悔しきり。これは私が悪い。およそ680頁の二段組。実際は、あと少しあったのだが、ゲラ返送が遅れて他に任された由。

41in7v2soal__sl500_aa240_ ・昨年末の自筆原稿との格闘の結果が、西成田豊『退職金の一四〇年』(青木書店)。欲をいわせてもらうと、索引と年表があればなあ、と思う。「索引をつけない本を出す奴は死刑!」というのは品川力の名言だが、昨今はこれが通らない。
校正をしていて、役にたったレファ本の一つが、山田盛太郎『日本資本主義分析』だった。といってもあの簡潔を心がける余りかえって晦渋といわれるマルクス主義文献を私が読み解けるわけじゃない。キモは年表である。特に明治初期の用語は『~分析』の年表から検索して本文と照らし合わせるという方式でずいぶんと助けられている。無駄な黒字を出さずに済んだのである。

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